神戸六甲ミーツ・アート2025 風の教会エリア 旧六甲スカイヴィラ の写真 その1

旧六甲スカイヴィラ
旧六甲スカイヴィラは2012年に開業し、2022年11月25日まで営業していたリゾートホテルです。今もホームページは残っていて、営業当時の写真が載っています。泊まってみたかったなぁ。
神戸六甲ミーツ・アートでは、旧六甲スカイヴィラの中に様々なアートが設置されています。


井戸端で、その女たちは (岡田裕子氏)
旧六甲スカイヴィラのゲストラウンジ 萌美路には「井戸端で、その女たちは」が設置されています。このアートは五感で感じるインスタレーションになっているのですが、このインスタレーションはトップクラスに良いものだと思います!
ホテルが営業しているころには多くに人が集まったラウンジ。今、このラウンジには井戸があり、複数のテーブル席が井戸を囲んでいます。それぞれのテーブル席では、関西にゆかりのある亡くなった女性アーティスト達がお話(井戸端会議)をしています。私たちは空いている席に座って彼女たちの話に聞き耳を立てます…。しばらくすると、生者は私、死者は彼女たちのはずなのですが、もしかしたら私が死んでいて、生きている彼女たちの話を聞いているのでは?という不思議な気持ちになってきます。こんな非日常な体験ができるインスタレーションは素晴らしい!
暗闇に浮かび上がる井戸とテーブル席。現実離れした魅力的な空間です。


彼女たちの話を聞いていると、どうも井戸の水を飲んでいるようです。彼女たちも井戸の水に疑問を持っていたようなので、井戸の水を飲んだおかげで霊界で井戸端会議ができるようになったのか、現世に魂だけ戻ることができたのか…こんな想像も楽しいですね。

テーブル席
座ってお話しているのは全員お亡くなりになっている女性アーティスト。
彼女達が生前好きだった飲み物のグラスに井戸の水を入れて飲んでいるのでしょうか…?
- 池 玉瀾氏・・・江戸時代の画家。
- 松本 奉山氏・・・大正生まれの水墨画家。
- 尾竹 紅吉氏・・・明治生まれの画家。
- 島 成園氏・・・明治生まれの日本画家。
- 大橋エレナ氏・・・明治生まれの服飾デザイナー。
- 白髪 富士子氏・・・昭和生まれの前衛芸術家。
- 岸本 清子氏・・・昭和生まれの前衛芸術家。
- 山崎 つる子氏・・・大正生まれの前衛芸術家。
- 林 三從氏・・・昭和生まれの現代美術家。
各テーブルのランプは会話に合わせて明滅しています。これがまた幻想的なのですよね。

尾竹 紅吉氏と島 成園氏はブランデーグラスとビールグラス。

池 玉瀾氏と松本 奉山氏はウイスキーグラス。

大橋エレナ氏と白髪 富士子氏はワイングラス。

岸本 清子氏、山崎 つる子氏、林 三從氏はビールグラス、ワイングラス、ティーカップ。

